世界のEV市場のハイライト： 2024年第3四半期
| Brands | Q4 2022 | Q1 2023 | Q2 2023 | Q3 2023 | Q4 2023 | Q1 2024 | Q2 2024 | Q3 2024 |
| Tesla | 17% | 22% | 20% | 17% | 16% | 20% | 17% | 17% |
| BYD Auto | 14% | 14% | 15% | 17% | 18% | 15% | 17% | 16% |
| Geely Holdings | 7% | 8% | 6% | 6% | 6% | 8% | 7% | 9% |
| Others | 62% | 56% | 59% | 60% | 60% | 57% | 59% | 58% |
- 2024年第3四半期の世界のバッテリー駆動電気自動車（BEV）の売上は、前年同期比9%伸びました。
- 中国市場での売上がかなりの部分を占めています。世界のBEV売上の61%を中国が占め、米国と英国がこれに続きます。
- この四半期、英国がドイツを抜いて、欧州最大のBEV市場になりました。
- Teslaが引き続きBEV市場の首位で、BYD Autoが僅差で続いています。
- TeslaのModel YとModel 3、それにBYDのSeagullがベストセラー車種です。
- 特に、小型低価格なBYDのSeagullが、大型で高性能な同社のYuan Plus（Atto 3）を抜き、第3位にランクインしたことは特筆すべきです。
BEVのトップ３社について：
Tesla: Teslaは引き続きBEVのトップメーカーで、第3四半期の売上は前年同期比7%増加しました。Model YとModel 3は世界のベストセラーEVとしての地位をキープしています。
BYD Auto: 2024年第3四半期のBYDの売上は前年同期比3%と緩やかな伸びでした。SeagullとYuan Plus（Atto 3）、それにDolphinが、同社におけるベストセラー車種です。BYDは、プラグインハイブリッド車を含め、95,000台をこの四半期に輸出しました。輸出車の32%は中南米向け、27%は東南アジア向けです。これらの2地域は、引き続きBYDや他の中国メーカーにとって事業拡大の主要地域です。
Geely Holdings: GeelyのBEV売上は2024年第3四半期に前年同期比58%成長しました。Zeekr、Volvo、Geometryを合わせると、同社のBEV売上のほぼ60%に達します。Geometry Panda Mini、Galaxy E5、Volvo EX30が同社のベストセラー車種で、合わせてGeelyのBEV売上の1/3以上を占めています。
世界のEV市場のハイライト： 2024年第2四半期
| Brands | Q3 2022 | Q4 2022 | Q1 2023 | Q2 2023 | Q3 2023 | Q4 2023 | Q1 2024 | Q2 2024 |
| Tesla | 17% | 17% | 22% | 20% | 17% | 16% | 20% | 17% |
| BYD Auto | 13% | 14% | 14% | 15% | 17% | 18% | 15% | 17% |
| Geely Holdings | 5% | 7% | 8% | 6% | 6% | 6% | 8% | 7% |
| Others | 65% | 62% | 56% | 59% | 60% | 60% | 57% | 59% |
第2四半期のハイライト
- 2024年第2四半期に、世界のバッテリー駆動電気自動車（BEV）の売上はほぼ9%伸びました。
- 中国市場が売上のかなりの部分を占めています。世界のBEV売上の56%を中国が占め、これに米国とドイツが続きます。
- 第1四半期に落ち込んだものの、米国でのBEV売上は2024年第２四半期に前年同期比13%伸びました。第2四半期のマクロ経済が比較的良好だったためです。
- Teslaは以前BEV市場の首位ですが、BYD Autoが猛追しており、その差はわずか15,000台です。
- TeslaのModel Y、Model 3と、BYDのSeagullが電気自動車のベストセラートップ3車種です。
- 特に、小型低価格なBYDのSeagullが、大型で高性能な同社のYuan Plus（Atto 3）を抜き、第3位にランクインしたことは特筆すべきです。
BEVのトップ３社について：
Tesla: TeslaはBEVのトップメーカーですが、第2四半期の売上は前年同期比5%減少しました。Tesla Model YとModel 3は世界でベストセラーの地位をキープしています。加えて、TeslaはCybertruckをほぼ11,000台出荷しました。
BYD Auto: 2024年第2四半期にBYDの売上は前年同期比21%と急成長しました。BYD Seagull、BYD Yuan Plus（Atto 3）、BYD Dolphinが同社のベストセラー車種です。BYDは、プラグインハイブリッド車を含め、ほぼ106,000台を輸出しています。輸出車の42%は中南米向けで、21%が東南アジア向けとなっており、BYDにとっても中国の他のメーカーにとっても、これらの地域が事業拡大の主戦場となっていることがわかります。
Geely Holdings: GeelyのBEV売上は2024年第2四半期に35%伸びました。Zeekr、Volvo、Geometryを合わせると同社のBEV売上の75%に達します。Zeekr 001、Volvo EX3、Geometry Panda MiniがBEVベストセラー車種で、合わせてGeelyのBEV売上の50%を占めています。
世界のEV市場のハイライト： 2024年第1四半期
Source: Global Passenger Electric Vehicle Model Sales Tracker: Q1 2024
| Brands | Q2 2022 | Q3 2022 | Q4 2022 | Q1 2023 | Q2 2023 | Q3 2023 | Q4 2023 | Q1 2024 |
| Tesla | 16% | 17% | 17% | 22% | 20% | 17% | 16% | 20% |
| BYD Auto | 12% | 13% | 14% | 14% | 15% | 17% | 18% | 15% |
| Geely Holdings | 4% | 5% | 7% | 8% | 6% | 6% | 6% | 8% |
| Others | 68% | 65% | 62% | 56% | 59% | 60% | 60% | 57% |
- 世界のBEV（バッテリー駆動電気自動車）の売上は2024年第1四半期に3%伸びました。
- 世界のBEV売上全体の52%は中国での販売で、これに米国が続きます。
- Teslaは2024年第1四半期にBEVのベストセラーブランドの地位を奪還しました。
- TeslaのModey YとModel 3、それにBYDのYuan Plus（Atto 3）が、この期間に最も売れたBEVでした。
- BEVの売上は減速傾向ですが、PHEV（プラグインハイブリッド）の売上は2024年第1四半期に前年同期比51%の急成長となりました。世界のEV市場における2024年第1四半期のシェアは以下の通りです。
○ Tesla market share 20%
○ BYD Auto 15%
○ Geely Holdings 8%
○ Others 57%
BEV業界トップ3社の状況
Tesla: Teslaの売上は2024年第1四半期に前年同期比で9%減少しましたが、BEV売上トップの座を取り戻しました。Teslaで最も売れたのがModel Yで、同社の売上の70%超を占めています。また、この四半期に、Teslaは4,000台を超えるCybertruckを販売しました。
BYD Auto: BYD AutoのBEV売上は2024年第1四半期に前年同期比14%伸びました。BYDで最も売れたのは、Yuan Plus/Atto 3、Seagull、Dolphinの3車種で、合わせて同社のBEV売上全体の60%を占めています。中国国外に目を向けると、BYDは、南米や東南アジアでも人気が出てきています。なかでも、タイでの売上が最も大きいです。
Geely Holdings: Geely HoldingsグループのBEV売上は2024年第1四半期に前年同期比3%と若干成長しました。同グループのブランドでは、Geometry、Volvo、Zeekrが売り上げ全体の75%を占めています。Panda Mini、Zeekr 001、Volvo EX30の3車種が2024年第1四半期における同グループのベストセラーとなりました。
＊EVとして、この調査ではBEVを対象にしています。PHEV、HEV（ハイブリッド車）、FCV（燃料電池車）はこの調査の対象外です。