Galaxy A56が西ヨーロッパ市場におけるサムスンに明るい兆し:発売から7週間で前年比12%増
【ロンドン、北京、ベルリン、ブエノスアイレス、香港、ニューデリー、サンノゼ、ソウル、台北、東京 – 2025年7月1日】
カウンターポイント・リサーチの最新の週間データによると、サムスンが2025年3月19日に発売した「Galaxy A56」は、西ヨーロッパ市場において好調なスタートを切りました。発売から最初の7週間で、Galaxy A56の販売台数は前モデルであるGalaxy A55と比較して12%増加しました。
同時期、サムスンのスマートフォン全体の売上は11%減少しており、Galaxy A56の堅調な販売がこの地域での全体的な下げ幅を2%に抑える要因となりました。参考までに、昨年発売されたGalaxy A55は、その前世代モデルGalaxy A54と比較して22%減少しており、今回の結果はサムスンにとって好材料といえます。
市場動向の詳細
・Galaxy A56は、西ヨーロッパ市場において発売後7週間で前モデル比12%の販売増を記録しました。
・同時期のサムスン全体のスマートフォン販売は11%減少する中、西ヨーロッパではわずか2%の減少にとどまりました。
・サムスンは、ミッドレンジモデルにもAI機能を搭載しており、消費者から好意的に受け入れられています。
ただし、Google Pixel 9aやHONOR 400などの競合モデルは、同等またはそれ以下の価格帯で、より高度なAI体験を提供しており、競争は依然として激しい状況です。
Galaxy A56の初動は、サムスンにとって苦戦が続く西ヨーロッパ市場における一筋の光となりました。今後、ミッドレンジセグメントにおける差別化が鍵を握る中、AI機能の充実度が消費者選好を左右する重要な要素になると考えられます。
専門家の解説
アソシエイトディレクターのヤン・ストリャクは、「Galaxy A56は、A36やA26と並んで、Galaxy AIを搭載したSamsung Aシリーズ初のスマートフォンです。SamsungはミドルレンジモデルにAI機能を追加しており、それが消費者の共感を呼んでいるようです。Samsungのスマートフォン全体の売上は減少しているものの、A56は昨年のA55よりも好調です。しかし、このセグメントの競争は熾烈で、Google Pixel 9aやHONOR 400といった機種が、同等、あるいはそれ以下の価格帯で、より充実したAI体験を提供していると言えるでしょう」と述べています。
カウンターポイント・リサーチについて
カウンターポイント・リサーチは、テクノロジーエコシステム全体を対象とした製品を専門とするグローバルな市場調査会社です。
当社は、世界中の主要なイノベーション・ハブ、製造クラスター、商業都市に拠点を構え、スマートフォンOEMからチップメーカー、チャネル企業、大手テクノロジー企業に至るまで、幅広いクライアントにサービスを提供しています。
経験豊富な専門家が率いるアナリストチームは、企業の経営幹部、戦略担当者、アナリストリレーション(AR)、市場情報(MI)、ビジネスインテリジェンス(BI)、製品およびマーケティングの各部門のステークホルダーと連携しながら、市場データ、インサイト、コンサルティングなど幅広いサービスを提供しています。
当社の注力分野には、AI、自動車、コンシューマーエレクトロニクス、ディスプレイ、eSIM、IoT、位置情報プラットフォーム、マクロ経済、製造、ネットワークインフラ、半導体、スマートフォン、ウェアラブルなどが含まれます。
公開中の市場データ、インサイト、ソートリーダーシップについては、当社ウェブサイトの「Insights」ページをご覧ください。重点分野についてより深くご理解いただくためにも、ぜひアナリストと直接ご相談いただければと思います。